インサイダー取引とは、大株主や役員などの内部関係者が、未公開情報をもとに株式の売買を行うことで、内部者取引ともいう。未公開情報には、新株発行など会社が決定する事実、災害による損害など会社に発生する事実、売上高の変化など決算に係る事実が含まれる。
内部関係者が株価に大きな影響を与えるような未公開情報を知った場合には、2社以上の報道機関によって情報が公開された後、12時間経過しなければ、その株式の売買を行うことはできない。内部関係者には、内部関係者から情報の伝達を受けた者も含まれる。
情報が公開される前に株を購入すると、公開後に株価が上昇して利益を上げることができるので、情報を知り得ない立場にある一般投資家にとっては不公平な取引となり、市場に対する信頼性や公平性は失われてしまうことになる。インサイダー取引は、証券取引法第166条により規制されており、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が課せられる。
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