アラブの春

2010年から2011年にかけて北アフリカおよび西アジアのアラブ諸国で広がった一連の反政府運動やデモ運動のこと。チュニジア、エジプト、リビアの3国では、それぞれ独裁ともいわれる長期政権が崩壊して革命に至った。最大の特徴はフェイスブックやツイッターなどのメ[シャルネットワークサービスが利用されて運動の輪が広がったことである。
最初にデモが起きた国はチュニジアであり、果物や野菜の販売を無許可で行ったことで警官から枕sを受け、賄賂を要求された青年が焼身自殺をした事件がきっかけとなった。事件の背景には高い失業率とその原因となったベン・アリーによる長期政権の腐敗があり、青年の自殺はインターネットの動画サイト等を通じて多くの人の共感と同情を呼び、フェイスブックを駆使してデモが組織されるに至った。チュニジアでのデモ、俣ョは拡大を続け、ついには2011年1月にベン・アリーがサウジアラビアに亡命して、23年に渡る政権に終止符が打たれた。これをジャスミン革命と呼ぶ。
チュニジアでの革命に触発され、エジプトでは30年に渡るムバラーク政権、リビアでは42年に渡るカダフィ政権に対する反政府運動が広がり、エジプトは2011年2月に、リビアは同年8月に政権に終止符が打たれた。リビアのカダフィ大佐はデモに対する強硬な鎮圧を行ったため、欧米が軍事介入する事態となったが、8月24日に反政府勢力が首都トリポリを制圧したことでカダフィ政権の崩壊が決定的となった。

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