ウィリス動脈輪閉塞症【モヤモヤ病】

脳に栄養を送る太い動脈がつまり、不足した血液を補うために、周りから細い血管が発達する病気のこと。ウィリス動脈輪閉塞症ともいわれる。なお、「モヤモヤ病」は脳血管撮影所見にもとづいた正式な診断名である。新たに発達した細い血管が、画像検査でたばこの煙のように見えることから、東北大の研究者が1969年に名付けた。
モヤモヤ病は、特に日本人や韓国人に多くみられ、日本国内の患者は8000人程度といわれている。原因は不明。成人に多くみられる頭蓋内出血によるものと、子どもに多くみられる脳梗塞を含めた脳虚血によるものの2種類に分けることができる。
医療費が助成される特定疾患に指定されており、5〜10歳頃と30〜40歳代に発症のピークがある。脳虚血による症状出現のきっかけとなるのは、泣いたり、笛を吹いたり、大声で歌ったり、全力疾走した時など、血液中の二酸化炭素濃度が低下し、脳の動脈が縮んで血流が少なくなった時である。症状としては、両足の脱力や頭痛、手足が勝手に動くなどの不随意運動、失神、歩行障害、視野異常、麻痺などが挙げられる。

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