会社のある部門に所属する者が知る内部情報を、別の部門に所属する者が知ることのできないようにするために設けられた制約(隔壁)のこと。本来は「万里の長城」の意味であるが、転用され、同一企業内の部門間に設けられる情報障壁を意味する言葉として使用されている。
証券会社の引受・営業の部門間で、組織・施設などを分離して情報が他部門に伝わらないようにすることがよくある例である。非公開情報を知りうる立場にいる引受部門と営業部門の情報共有がされてしまうと、インサイダー取引に使用されているとみなされかねないことに対応したもの。
1989年の証券取引法改正で、インサイダー取引(企業の内部情報を利用した不公正な取引)への規制が強化されたことを受けてからの証券界の自主ルールとなっており、「内部者取引管理規則」において具体的な内容が定められている。
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