トラテロルコ条約【Treaty of Tlatelalco】

中南米およびカリブ海地域における核兵器の使用・生産・購入・貯蔵・実験などを全面的に禁止する条約のこと。「ラテン・アメリカ核兵器禁止条約」ともいわれる。 アルゼンチン、チリ、ブラジル、コロンビア、ウルグアイ、ベネズエラなどが加盟しており、現在33ヶ国が参加している。1962年のキューバ危機を契機に、ブラジルが国連総会に「ラテン・アメリカ非核化決議案」を提起。
1963年には、ボリビア、ブラジル、 チリ、エクアドル、メキシコの5カ国大統領が核兵器とその発射装置について製造や貯蔵を行わないという共同宣言を行っている。そして1968年、定住者がいる地域では世界で初めて非核地帯条約が発効した。(非核地帯として最初に設置されたのは1959年の南極条約。)また、5核保有国(アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国)が、条約締約国に対して核兵器を使用しないことについて署名を行っている。
トラテロルコ条約の実行機関として、「ラテン・アメリカおよびカリブ海地域における核兵器禁止に関する条約機?OPANAL)」が設置されている。

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