米国の公的医療保険制度のひとつで、おもに高齢者や障害者を対象としたもの。米国には日本のような国民皆保険制度がなく、メディケアと低所得者を対象にしたメディケイドという2つの公的保険制度のみがあり、1965年に同時に設けられた。
メディケアの受給資格があるのは、65歳以上で社会保障税を10年以上納税した者と、65歳未満の身体障害者、末期の腎臓病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者などとなっている。メディケアには、パートA、B、C、Dがあり、パートAは強制保険で入院費用を補填し、パートBは任意保険で入院以外の外来診療などの費用を補填する。パートCは、許可を受けた民間保険会社による保険であり、パートDは処方箋の費用を補填する任意保険となっている。
実際にはメディケアだけでは自己負担額が多くなってしまったり、保険が適用されないケースもあるので、民間の医療保険に別途加入する人も多い。この民間保険のことを「メディケアサプリメント」や「メディギャップ」という。
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