中国において、戸籍は農村だが農業に従事せず、都市部へ出稼ぎに出て被雇用者として働く人のこと。
1978年、中華人民共和国が市場経済を導入すると、沿岸部の工業が発展した。それに対して、特に貧困地帯である内陸部の人々が沿岸部へ職を求めて移動をした。彼らは都市部の単純労働者として中国の経済発展に寄与し、農民工と呼ばれたことが始まりである。
現在中国には、1.5億人の農民工がいるとされている。最低賃金法制定、労働組合の設立によって、過去のような劣悪な労働条件は改善されつつあるが、都市労働者との賃金や労働時間の格差は大きく、社会保険の加入率も低い。また、世界金融危機により、農民工の失業が増加している。
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