米国で金融商品に限定して保証を行う保険会社。証券化商品が組み込まれた住宅ローンなどの借り手が債務不履行の際に、元利払いを無条件で約定スケジュール通りに全額行う点が特徴的である。
設立当初の1970年代は、地方債の保証事業を担っていたが、現在では資産担保証券や他国のマーケットでの保証にも手を広げており、米国の地方債の約半数、証券化商品の約2割を保証している。
モノライン保険会社の信用力は格付けで明らかにされ、トリプルAを安定的に保つことが信用力維持のために必要である。 現在、サブプライムローン問題に起因する金融市場の混乱が世間の注目を集めているが、信用力の低い高金利型住宅ローンに投資が集まった背景にはモノライン保険による保証があった。モノライン自体の信用力が低くなると、保証対象になっていたサブプライム関連商品の価値が落ち、世界同時株安などの一因とされている。 2008年1月には4大モノラインの一社の格付けがトリプルAからシングルAに引き下げられ、今後の金融機関への影響は未知数である。また、日本の金融機関も米国でモノライン保険会社の保証を受けていた可柏ォもあり国内市場での混乱も続くと見られる。
なお、一般的な生損保保険などは複数の事業を展開しているため、マルチライン保険と呼ばれる。
目次
コメント