日経平均をユーロで見ると?1年前・5年前・10年前との比較(30年前はユーロ導入前で対象外・2026年9月版)

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日経平均株価は2026年9月11日の終値で64,011円。この記事では日経平均をユーロ建てに換算し、1年前・5年前・10年前と並べて比較しました(30年前はユーロ導入前のため対象外です)。「株価が上がった」と言うとき、それを測るものさし=通貨を円から変えると、見え方はかなり変わります。

目次

ユーロ建て日経平均の比較チャート

日経平均株価をユーロ建てで比較した棒グラフ。10年前€144、5年前€236、1年前€258、直近€358。
日経平均株価のユーロ建て換算(各時点の終値 ÷ ユーロ円レート)

数字で見る一覧表

時点日付日経平均(円)ユーロ円ユーロ建て直近までの変化(円建て/外貨建て)
直近2026年9月11日64,011円178.56円€358.5
1年前2025年9月12日44,768円173.33円€258.3+43.0% / +38.8%
5年前2021年9月14日30,670円130.08円€235.8+108.7% / +52.0%
10年前2016年9月14日16,614円115.37円€144.0+285.3% / +148.9%
30年前1996年9月(月次平均)20,824円ユーロ導入前+207.4% / 対象外
1996年9月はユーロ導入前のため対象外です。

なぜ「ユーロ建て」で見るのか

株価指数は、その国の通貨で表示されます。日経平均なら円建てです。ところが、円そのものの価値が他通貨に対して下がっていれば、円で測った株価が上がっても、海外の投資家から見た価値は同じだけ増えていないことになります。逆に円高が進めば、円建てでは横ばいでも、外貨建てでは値上がりして見えます。

ユーロは欧州20か国が使う通貨で、米ドルに次ぐ規模の主要通貨です。ただし歴史は比較的新しく、会計上の通貨として導入されたのが1999年1月、紙幣・硬貨の流通開始は2002年です。そのため30年前(1996年)にはユーロはまだ存在せず、本記事ではその時点を対象外としています(推計値での穴埋めは行いません)。

直近1年:円建て+43.0%、ユーロ建て+38.8%

この1年で日経平均は44,768円から64,011円へと、円建てで+43.0%上昇しました。一方、ユーロ円は173.33円から178.56円へと約3.0%の円安が進みました。その分を調整すると、ユーロ建てでの上昇率は+38.8%となります。

円建てとユーロ建ての差は約4ポイントと小さめです。この1年はユーロ円の変動が限定的だったため、株価そのものの動きが評価にほぼそのまま表れています。

5年前・10年前との比較

5年前(2021年9月14日)と比べると、円建ては+108.7%ですが、ユーロ建てでは+52.0%です。10年前(2016年9月14日)との比較では、円建て+285.3%に対し、ユーロ建ては+148.9%となります。

差が大きく開くのが10年前との比較です。2016年9月のユーロ円は115.37円、直近は178.56円。1ユーロを買うのに必要な円が約1.5倍になりました。円建ての「約3.9倍」のうち、半分近くは通貨のものさしが変わったことによるものです。

30年前(1996年)はユーロがまだ存在しない

30年前にあたる1996年9月時点では、ユーロはまだ存在していません。ユーロが会計上の通貨として導入されたのは1999年1月1日、紙幣・硬貨が実際に流通し始めたのは2002年1月です。

したがって本記事では、30年前の欄を「ユーロ導入前のため対象外」とし、数値を掲載していません。前身であるECU(欧州通貨単位)の当時のレートを使って遡って計算する方法も理論上はありますが、信頼できる形で確認できたデータがないため、推計値を実データのように見せることは避けました。

ユーロ建てで振り返れるのは、実質的に1999年以降の約27年間ということになります。

計算方法とデータの出典

計算式はとてもシンプルです。

日経平均(ユーロ建て)= 日経平均終値(円) ÷ ユーロ円レート

例:直近 64,011.34 ÷ 178.56 = €358.5
  • 日経平均株価:Yahoo Finance チャートAPI(^N225 の日足終値)
  • ユーロ円レート:Frankfurter API(欧州中央銀行の基準レートに基づく)
  • 1996年9月:ユーロ導入前のためデータなし(対象外)

直近については、記事作成日(2026年9月14日)時点で為替の基準レートが確定している最新営業日として2026年9月11日を採用し、日経平均も同日終値で揃えました。1年前は2025年9月14日が日曜のため、直前営業日の9月12日を用いています。

なお、当初の情報源として想定していたデータのうち、ユーロ導入前の期間についてはユーロ建ての数値そのものが存在しません。空欄は「取得できなかった」ではなく「そもそも存在しない」という意味です。

まとめ

  • 日経平均をユーロ建てに直すと、直近は€358.5。1年前から+38.8%(円建ては+43.0%)。
  • 10年前との比較では、円建て+285.3%に対しユーロ建て+148.9%。伸びのかなりの部分は通貨の変化によるもの
  • 30年前(1996年9月)はユーロ導入前のため対象外。ユーロ建てで振り返れるのは1999年以降。

「株価が上がった/下がった」という話は、どの通貨で測るかによって印象が大きく変わります。ニュースの数字を眺めるとき、そのものさしが何であるかを意識してみると、少し違う景色が見えてくるはずです。

※本記事は公開データをもとにした統計の図解紹介であり、特定の投資判断や金融商品の売買を推奨するものではありません。実際の投資にあたってはご自身の判断と責任でお願いします。過去の推移は将来の値動きを保証するものではありません。

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この記事を書いた人

マネジ局長は、「お金の大辞典」全体を統括する監修者です。

編集者であるマネ辞くんが収集・整理した金融・投資・税制データについて、制度の前提条件やリスク、誤解が生じやすい点がないかをチェックし、「この情報をどう受け取るべきか」という判断軸を補足します。

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