日経平均をポンドで見ると?1年前・5年前・10年前・30年前との比較(2026年9月版)

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日経平均株価は2026年9月11日の終値で64,011円。この記事では日経平均を英ポンド建てに換算し、1年前・5年前・10年前・30年前と並べて比較しました。「株価が上がった」と言うとき、それを測るものさし=通貨を円から変えると、見え方はかなり変わります。

目次

英ポンド建て日経平均の比較チャート

日経平均株価を英ポンド建てで比較した棒グラフ。30年前£122、10年前£123、5年前£201、1年前£223、直近£308。
日経平均株価の英ポンド建て換算(各時点の終値 ÷ 英ポンド円レート)

数字で見る一覧表

時点日付日経平均(円)英ポンド円英ポンド建て直近までの変化(円建て/外貨建て)
直近2026年9月11日64,011円208.08円£307.6
1年前2025年9月12日44,768円200.31円£223.5+43.0% / +37.6%
5年前2021年9月14日30,670円152.57円£201.0+108.7% / +53.0%
10年前2016年9月14日16,614円135.60円£122.5+285.3% / +151.1%
30年前1996年9月(月次平均)20,824円171.10円£121.7+207.4% / +152.8%
1996年9月のみ、日経平均・為替レートとも月次平均値を使用しています。

なぜ「英ポンド建て」で見るのか

株価指数は、その国の通貨で表示されます。日経平均なら円建てです。ところが、円そのものの価値が他通貨に対して下がっていれば、円で測った株価が上がっても、海外の投資家から見た価値は同じだけ増えていないことになります。逆に円高が進めば、円建てでは横ばいでも、外貨建てでは値上がりして見えます。

比較対象としてドルを使う例はよく見かけますが、英ポンドにも見る価値があります。ロンドンは世界最大級の外国為替取引の拠点であり、英ポンドは長い歴史を持つ主要通貨のひとつです。ユーロと違ってポンドは今回の比較対象期間(直近〜30年前)を通じて一貫して存在しているため、30年スパンの長期比較にも使いやすい通貨です。

直近1年:円建て+43.0%、英ポンド建て+37.6%

この1年で日経平均は44,768円から64,011円へと、円建てで+43.0%上昇しました。一方、英ポンド円は200.31円から208.08円へと約3.9%の円安が進みました。その分を調整すると、英ポンド建てでの上昇率は+37.6%となります。

円建てとポンド建ての差は約5ポイントにとどまりました。ポンド円の変動がこの1年は比較的小さかったことが背景にあります。

5年前・10年前との比較

5年前(2021年9月14日)と比べると、円建ては+108.7%ですが、英ポンド建てでは+53.0%です。10年前(2016年9月14日)との比較では、円建て+285.3%に対し、英ポンド建ては+151.1%となります。

差が大きく開くのが10年前との比較です。2016年9月のポンド円は135.60円、直近は208.08円。1ポンドを買うのに必要な円が約1.5倍になりました。円建ての「約3.9倍」のうち、かなりの部分がこの通貨の変化で説明できます。

30年前と10年前が、ポンドで見るとほぼ同じ水準

今回の比較でもっとも目を引くのが、30年前(1996年9月)の£121.7と、10年前(2016年9月)の£122.5がほぼ並んでいる点です。

円建てで見ると、この20年間で日経平均は20,824円から16,614円へと2割ほど下落しています。ところがポンド建てではほぼ横ばいでした。理由は為替です。1996年9月のポンド円は171.10円、2016年9月は135.60円で、この間に円はポンドに対して大きく値上がりしていました。円建ての下落を、円高がちょうど打ち消した格好になります。

同じ「日本株の20年」でも、円で暮らす人と、ポンドで暮らす人とでは、まったく違う体験だったことになります。通貨というものさしを変えるだけで、歴史の見え方がここまで変わるという一例です。

計算方法とデータの出典

計算式はとてもシンプルです。

日経平均(英ポンド建て)= 日経平均終値(円) ÷ 英ポンド円レート

例:直近 64,011.34 ÷ 208.08 = £307.6
  • 日経平均株価:Yahoo Finance チャートAPI(^N225 の日足終値)
  • 英ポンド円レート:Frankfurter API(欧州中央銀行の基準レートに基づく)
  • 1996年9月の英ポンド円:IMF「国際金融統計(IFS)」の月次平均レートをDBnomics経由で取得し、日本の対ドルレート ÷ 英国の対ドルレート でクロスレートを算出

直近については、記事作成日(2026年9月14日)時点で為替の基準レートが確定している最新営業日として2026年9月11日を採用し、日経平均も同日終値で揃えました。1年前は2025年9月14日が日曜のため、直前営業日の9月12日を用いています。

1996年9月については日次の為替データが得られないため、日経平均・為替レートとも当月の月次平均値を用いています。他の4時点は、いずれも該当日の終値・当日の基準レートです。

まとめ

  • 日経平均を英ポンド建てに直すと、直近は£307.6。1年前から+37.6%(円建ては+43.0%)。
  • 10年前との比較では、円建て+285.3%に対し英ポンド建て+151.1%。伸びのかなりの部分は通貨の変化によるもの
  • 30年前(1996年9月)と10年前(2016年9月)は、ポンドで見るとほぼ同水準(£121.7 と £122.5)。円建てでは2割ほど下落していた期間だが、円高がそれを打ち消していた。

「株価が上がった/下がった」という話は、どの通貨で測るかによって印象が大きく変わります。ニュースの数字を眺めるとき、そのものさしが何であるかを意識してみると、少し違う景色が見えてくるはずです。

※本記事は公開データをもとにした統計の図解紹介であり、特定の投資判断や金融商品の売買を推奨するものではありません。実際の投資にあたってはご自身の判断と責任でお願いします。過去の推移は将来の値動きを保証するものではありません。

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※本記事に掲載している情報は、中立的な立場からの情報提供を目的としたものです。掲載している商品・サービスの購入や利用を推奨・強制するものではありません。投資には価格変動リスクが伴い、元本割れが生じる可能性があります。過去の運用実績やシュミレーション結果は、将来の運用成果を保証するものではありません。また、情報の正確性・最新性には十分配慮しておりますが、 内容の完全性や将来の結果を保証するものではありません。最終的な投資判断は、読者ご自身の判断と責任において行っていただくようお願いいたします。本記事の情報を利用したことによって生じたいかなる損害についても、当サイトでは一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

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この記事を書いた人

マネジ局長は、「お金の大辞典」全体を統括する監修者です。

編集者であるマネ辞くんが収集・整理した金融・投資・税制データについて、制度の前提条件やリスク、誤解が生じやすい点がないかをチェックし、「この情報をどう受け取るべきか」という判断軸を補足します。

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