日経平均は本当に上がった?ドル建てで見る1年前・5年前・10年前・30年前との比較(2026年9月版)

当ページのリンクには広告が含まれています。

日経平均株価は2026年9月11日の終値で64,011円。この記事では日経平均を米ドル建てに換算し、1年前・5年前・10年前・30年前と並べて比較しました。「株価が上がった」と言うとき、それを測るものさし=通貨を円から変えると、見え方はかなり変わります。

目次

米ドル建て日経平均の比較チャート

日経平均株価を米ドル建てで比較した棒グラフ。30年前$190、10年前$162、5年前$279、1年前$303、直近$416。
日経平均株価の米ドル建て換算(各時点の終値 ÷ ドル円レート)

数字で見る一覧表

時点日付日経平均(円)ドル円米ドル建て直近までの変化(円建て/外貨建て)
直近2026年9月11日64,011円154.04円$415.6
1年前2025年9月12日44,768円147.92円$302.7+43.0% / +37.3%
5年前2021年9月14日30,670円110.11円$278.5+108.7% / +49.2%
10年前2016年9月14日16,614円102.84円$161.6+285.3% / +157.2%
30年前1996年9月(月次平均)20,824円109.75円$189.7+207.4% / +119.0%
1996年9月のみ、日経平均・為替レートとも月次平均値を使用しています。

なぜ「米ドル建て」で見るのか

株価指数は、その国の通貨で表示されます。日経平均なら円建てです。ところが、円そのものの価値が他通貨に対して下がっていれば、円で測った株価が上がっても、海外の投資家から見た価値は同じだけ増えていないことになります。逆に円高が進めば、円建てでは横ばいでも、外貨建てでは値上がりして見えます。

米ドルは世界の基軸通貨であり、海外投資家が日本株の成績を測るときの標準的なものさしです。海外メディアが日本株を語るときの数字も、多くはドル建てで計算されています。円建てのニュースとドル建ての評価が食い違って見えるのは、このためです。

直近1年:円建て+43.0%、米ドル建て+37.3%

この1年で日経平均は44,768円から64,011円へと、円建てで+43.0%上昇しました。一方、ドル円は147.92円から154.04円へと約4.1%の円安が進みました。その分を調整すると、米ドル建てでの上昇率は+37.3%となります。

円建てとドル建ての差は約6ポイントにとどまりました。この1年はドル円の動きが比較的落ち着いていたため、日本株の値上がりが素直にドル建ての成績にも反映された格好です。

5年前・10年前との比較

5年前(2021年9月14日)と比べると、円建ては+108.7%ですが、米ドル建てでは+49.2%です。10年前(2016年9月14日)との比較では、円建て+285.3%に対し、米ドル建ては+157.2%となります。

差が大きく開くのが10年前との比較です。2016年9月のドル円は102.84円、直近は154.04円。1ドルを買うのに必要な円が約1.5倍になりました。円建ての「約3.9倍」という数字のうち、かなりの部分がこの通貨の変化によるものです。

30年前より、10年前のほうが安かった

今回の比較で目を引くのは、30年前(1996年9月)の$189.8のほうが、10年前(2016年9月)の$161.5より高いという点です。

円建てでも、この20年間で日経平均は20,824円から16,614円へと2割ほど下落しています。そしてドル円は1996年9月が109.75円、2016年9月が102.84円とほぼ横ばい(むしろやや円高)でした。つまりこの20年については、為替による水増しも目減りもほとんどなく、日本株の低迷がドル建てでもそのまま表れていることになります。

裏を返せば、直近10年のドル建て+157.2%という伸びは、その長い停滞からの回復分を多く含んでいる、という見方もできます。

計算方法とデータの出典

計算式はとてもシンプルです。

日経平均(米ドル建て)= 日経平均終値(円) ÷ ドル円レート

例:直近 64,011.34 ÷ 154.04 = $415.6
  • 日経平均株価:Yahoo Finance チャートAPI(^N225 の日足終値)
  • ドル円レート:Frankfurter API(欧州中央銀行の基準レートに基づく)
  • 1996年9月のドル円:IMF「国際金融統計(IFS)」の月次平均レート(日本の対ドルレート)をDBnomics経由で取得

直近については、記事作成日(2026年9月14日)時点で為替の基準レートが確定している最新営業日として2026年9月11日を採用し、日経平均も同日終値で揃えました。1年前は2025年9月14日が日曜のため、直前営業日の9月12日を用いています。

1996年9月については日次の為替データが得られないため、日経平均・為替レートとも当月の月次平均値を用いています。他の4時点は、いずれも該当日の終値・当日の基準レートです。

まとめ

  • 日経平均を米ドル建てに直すと、直近は$415.6。1年前から+37.3%(円建ては+43.0%)。
  • 10年前との比較では、円建て+285.3%に対し米ドル建て+157.2%。伸びのかなりの部分は通貨の変化によるもの
  • 30年前(1996年9月)の$189.8は、10年前(2016年9月)の$161.5を上回る。この20年はドル円がほぼ横ばいで、日本株の低迷がドル建てにもそのまま表れていた。

「株価が上がった/下がった」という話は、どの通貨で測るかによって印象が大きく変わります。ニュースの数字を眺めるとき、そのものさしが何であるかを意識してみると、少し違う景色が見えてくるはずです。

※本記事は公開データをもとにした統計の図解紹介であり、特定の投資判断や金融商品の売買を推奨するものではありません。実際の投資にあたってはご自身の判断と責任でお願いします。過去の推移は将来の値動きを保証するものではありません。

▼ 実践ガイド

【2026年】FX口座の選び方とおすすめ5社比較 →

用語の意味がわかったら、実際の口座選びのポイントもチェックしてみてください。

※本記事に掲載している情報は、中立的な立場からの情報提供を目的としたものです。掲載している商品・サービスの購入や利用を推奨・強制するものではありません。投資には価格変動リスクが伴い、元本割れが生じる可能性があります。過去の運用実績やシュミレーション結果は、将来の運用成果を保証するものではありません。また、情報の正確性・最新性には十分配慮しておりますが、 内容の完全性や将来の結果を保証するものではありません。最終的な投資判断は、読者ご自身の判断と責任において行っていただくようお願いいたします。本記事の情報を利用したことによって生じたいかなる損害についても、当サイトでは一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

マネジ局長は、「お金の大辞典」全体を統括する監修者です。

編集者であるマネ辞くんが収集・整理した金融・投資・税制データについて、制度の前提条件やリスク、誤解が生じやすい点がないかをチェックし、「この情報をどう受け取るべきか」という判断軸を補足します。

特定の商品やサービスをすすめる役割ではなく、読者が冷静に考えるためのブレーキ役として設計されています。

お金の判断は急がず、理解してから選ぶ。
それがマネ辞局長の基本スタンスです。

目次