最終更新: 2026年10月06日
株式投資を始めたいけれど、何から手を付ければよいのか、いくら必要なのかが分からず足踏みしている方は多いのではないでしょうか。日本株は証券会社に口座を作れば、スマートフォンからでも売買できます。この記事では、口座開設から入金、注文までの手順を表で整理し、売買単位100株での最低投資額の計算、成行・指値注文の違い、東証の取引時間、税金、初心者がつまずきやすい失敗を順に解説します。
この記事の結論
- 証券口座を開き、口座種類を選んで入金すれば注文できる
- 国内株は100株単位、最低投資額は株価×100株が目安
- NISAを使わない利益には20.315%の税金がかかる
この記事の目次
- 株式投資の始め方の結論:口座開設から注文まで5ステップ
- 株式投資を始める前の前提条件:口座の種類と税金
- 株式投資の始め方の手順:口座開設から注文まで
- 株式投資の始め方でつまずきやすいポイント
- まとめ:株式投資は仕組みを理解して少額から始める
- よくある質問
- 出典・参考資料
株式投資の始め方の結論:口座開設から注文まで5ステップ
株式投資の始め方は、①証券会社を選んで口座を開設する、②口座の種類(特定口座・一般口座・NISA口座)を選ぶ、③入金する、④銘柄と株数を決める、⑤注文する、の5ステップです。東京証券取引所の内国株は100株単位で取引されるため、必要な資金は「株価×100株+手数料」が目安になります。
売買が成立すると、売買契約を結んだ日から数えて3日目(休業日を除く)に決済が行われます。証券口座に代金が足りないと注文できないため、入金は注文の前に済ませておきます。必要な金額は銘柄ごとに大きく異なるので、下の早見表で株価と最低投資額の関係をつかんでおきましょう。
| 株価 | 計算 | 最低投資額 |
|---|---|---|
| 500円 | 500円×100株 | 5万円 |
| 800円 | 800円×100株 | 8万円 |
| 2,500円 | 2,500円×100株 | 25万円 |
| 5,000円 | 5,000円×100株 | 50万円 |
| 12,000円 | 12,000円×100株 | 120万円 |
出典: 売買単位(内国株の売買制度)、売買の種類(内国株の売買制度)
株式投資を始める前の前提条件:口座の種類と税金
株の売却益には、所得税15%と住民税5%に復興特別所得税を加えた20.315%が課税されます(申告分離課税)。特定口座を選ぶと損益の計算を証券会社が行い、源泉徴収ありを選べば売却のたびに税金が差し引かれて申告不要にできます。源泉徴収を選ぶかどうかは、その年の最初の売却までに届け出る必要があり、年の途中では変更できません。
NISA口座で買った株式の売却益や配当は非課税です。2024年からのNISAは年間360万円(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)、生涯の非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)で、個別株は成長投資枠で購入します。口座を開設できるのは、その年の1月1日時点で18歳以上の国内居住者です。
| 口座の種類 | 税金 | 確定申告 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 特定口座(源泉徴収あり) | 20.315%を源泉徴収 | 原則不要 | 手間をかけたくない人 |
| 特定口座(源泉徴収なし) | 20.315%を自分で申告 | 利益があれば必要な場合あり | 申告の要否を自分で判断する人 |
| 一般口座 | 20.315%を自分で申告 | 自分で損益を計算して申告 | 特定口座で扱えない取引がある人 |
| NISA口座 | 非課税 | 不要 | 長期で保有したい人 |
出典: No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税)、No.1476 特定口座制度、NISAを知る(NISA特設ウェブサイト)
株式投資の始め方の手順:口座開設から注文まで
手順は上の表のとおりです。口座開設の申込では、本人確認書類とマイナンバーが分かる書類を用意します。口座の種類は申込時に選ぶことが多く、特定口座で源泉徴収を選ぶかどうかは、その年の最初の売却までに届け出ます。開設後に入金し、銘柄と株数を決めたら注文に進みます。東証の内国株は2018年10月1日に売買単位が100株へ統一されているため、株数は100株単位で考えます。
注文には、値段を指定しない「成行注文」と、「○○円以下で買いたい」と値段を指定する「指値注文」があります。成行注文は指値注文より優先して約定しますが、想定より高い値段で買うことがあります。指値注文は値段を守れる代わりに、条件に合わなければ約定しません。
東証の立会時間は、午前立会(前場)が9時~11時30分、午後立会(後場)が12時30分~15時30分です。注文の受付は午前が8時から、午後が12時5分から始まります。立会時間外に出した注文は、次の立会が始まってから約定するかどうかが決まります。
- 成行注文:値段を指定せず、すぐに売買したいときの注文
- 指値注文:買いは指定値段以下、売りは指定値段以上で成立
- 前場:9時~11時30分(注文受付は8時から)
- 後場:12時30分~15時30分(注文受付は12時5分から)
| 手順 | やること | 必要なもの | 所要時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 口座開設 | 証券会社に申し込み、審査を受ける | 本人確認書類、マイナンバー確認書類、出金先の銀行口座 | 申込は短時間、開設は審査完了後 |
| 2 口座種類の選択 | 特定口座(源泉徴収あり/なし)・一般口座・NISA口座を選ぶ | 源泉徴収の選択は年最初の売却まで | 申込時にあわせて選択 |
| 3 入金 | 証券口座に買付代金を入れる | 株価×100株+手数料以上の資金 | 入金方法により異なる |
| 4 銘柄と株数の決定 | 業績・事業内容・株価を確認する | 企業の開示資料など | 自分のペースで |
| 5 注文 | 成行または指値で発注する | 注文内容(銘柄・株数・値段) | 約定は立会時間内、決済は3日目 |
出典: 売買単位(内国株の売買制度)、売買立会時(立会時間)(内国株の売買制度)、売買成立の方法(内国株の売買制度)、売買の種類(内国株の売買制度)、No.1476 特定口座制度
株式投資の始め方でつまずきやすいポイント
初心者が避けたい失敗の代表が、仕組みを理解しないまま信用取引を使うことです。信用取引は委託保証金を担保に資金や株券を借りて売買する取引で、保証金の約3倍まで売買できる一方、相場が逆に動くと損失も大きくなります。制度信用取引の返済期限は最長6か月で、金利などのコストもかかります。
もう1つは、1銘柄に資金を集中させることです。金融庁は、値動きの異なる複数の資産に分散して投資することで価格の変動をある程度抑えられるとしています。最初は少額から始め、値下がりしても生活に影響しない余裕資金で取引するのが基本です。NISA口座で株を買う場合は、配当金の受取方式の設定も忘れずに確認しましょう。
| 失敗例 | 起こること | 対策 |
|---|---|---|
| いきなり信用取引を使う | 保証金の約3倍の取引で損失が膨らむ | 現物取引から始める |
| 1銘柄に集中投資する | その企業の業績悪化で資産が大きく減る | 業種や資産を分散する |
| 成行注文を気軽に使う | 想定より高い値段で約定する | 値動きの大きい銘柄は指値を検討 |
| NISAの配当受取方式を未設定 | NISA株の配当が課税される | 株式数比例配分方式を選ぶ |
| 生活資金で投資する | 値下がり時に売らざるを得なくなる | 余裕資金の範囲で投資する |
出典: 信用取引制度の概要、資産形成の基本(NISA特設ウェブサイト)、NISA口座における上場株式の配当金等受取方式に関する注意事項
まとめ:株式投資は仕組みを理解して少額から始める
株式投資の始め方は、証券口座の開設、口座種類の選択、入金、銘柄と株数の決定、注文の5ステップです。国内株は100株単位なので、最低投資額は株価×100株で計算します。課税口座の利益には20.315%の税金がかかり、NISA口座なら非課税です。信用取引や集中投資は避け、取引時間や注文方法を確認してから、無理のない金額で始めましょう。
出典: 売買単位(内国株の売買制度)、No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税)、NISAを知る(NISA特設ウェブサイト)
よくある質問
Q. 株式投資はいくらから始められますか?
A. 東証の内国株は100株単位で取引されるため、最低投資額は株価×100株が目安です。株価500円の銘柄なら5万円、2,500円なら25万円に、証券会社が定める売買手数料が加わります。銘柄によって必要な金額は大きく異なります。
Q. 株を買うのにNISA口座と特定口座のどちらを使うべきですか?
A. NISA口座は売却益や配当が非課税ですが、年間投資枠と生涯の非課税保有限度額があり、損失を他の口座と相殺できません。特定口座は20.315%の税金がかかる代わりに損益通算ができます。投資額や保有期間に応じて使い分けを考えましょう。
Q. 株の取引は何時から何時までできますか?
A. 東証の立会時間は前場が9時~11時30分、後場が12時30分~15時30分です。注文は前場分が8時から、後場分が12時5分から受け付けられます。証券会社によっては時間外も注文を預かりますが、約定するのは立会時間内です。
Q. 株式投資の利益にかかる税金はいくらですか?
A. 上場株式の売却益には所得税15%・住民税5%に復興特別所得税を加えた20.315%がかかります。例えば10万円の利益なら税金は20,315円です。特定口座(源泉徴収あり)なら自動で差し引かれ、NISA口座なら非課税になります。
出典・参考資料
- 売買単位(内国株の売買制度)(日本取引所グループ、2026-10-06閲覧)
- 売買立会時(立会時間)(内国株の売買制度)(日本取引所グループ、2026-10-06閲覧)
- 売買成立の方法(内国株の売買制度)(日本取引所グループ、2026-10-06閲覧)
- 売買の種類(内国株の売買制度)(日本取引所グループ、2026-10-06閲覧)
- 信用取引制度の概要(日本取引所グループ、2026-10-06閲覧)
- No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税)(国税庁、2026-10-06閲覧)
- No.1476 特定口座制度(国税庁、2026-10-06閲覧)
- NISAを知る(NISA特設ウェブサイト)(金融庁、2026-10-06閲覧)
- 資産形成の基本(NISA特設ウェブサイト)(金融庁、2026-10-06閲覧)
- NISA口座における上場株式の配当金等受取方式に関する注意事項(日本証券業協会、2026-10-06閲覧)
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